
第7話 「エリアを決める」
購入物件のエリアを決める際のパターンは大きく分けて2つあります。
1つ目は「現在住んでいるエリアで買う」
これは住み慣れた所という事もありますが、気に入って住んでいる事がほとんどですから、当たり前と言えば、当たり前ですね。
更に現在住んでいるところは、既に生活の拠点となっている場合が多いので替えたくても替え難いケースも多々あります。
例)子供の学区を替えたくない。住み慣れた土地だから、便利である。

2つ目は「通勤・通学の路線で買う」
これから何十年にもわたる生活の基盤を築く場所ですから、やはり生活していく上で、不便とならない事に重点をおく考え方のパターンです。
通勤・通学の時間は毎日の事ですので、近い事に越した事はない訳です。
この場合、『行って来ます!』と言ってから、何分で会社、学校に着くかの“所要時間”が重要です。
例えば…
A最寄駅まで~徒歩10分+電車で30分=40分
B最寄駅まで~バス15分+徒歩10分+電車で20分=45分
これはあくまでも一例ですが、簡単に言えば家の最寄り駅が会社・学校から近くても、駅から家までの徒歩時間が長かったり、バスに乗る時間があったりすると不便。
乗り換えがある → 遠く感じる → 苦痛 という事になります。
毎日車通勤・車通学しているなら、やはり楽な事に越した事はありません。
それともう一つ大事な事は、大体は都心等の大都市へ通勤している方が多いので、距離が離れれば土地の価格が安くなる。という事もあります。
例えば・・・。
【物件例1】
新宿駅から電車で30分徒歩10分=所要時間40分
小田急線 「生田」 駅 徒歩10分
神奈川県川崎市多摩区生田4丁目
土地面積 112.80㎡ 建物面積 101.01㎡
価格 4,580万円
【物件例2】
新宿駅から電車で24分徒歩18分=所要時間42分
小田急線 「喜多見」 駅 徒歩18分
東京都狛江市岩戸南3丁目
土地面積 101.53㎡ 建物面積 78.96㎡
価格 5,380万円

これは過去に実際に同時期に販売された物件での比較です。
徒歩時間が少なく、所要時間も少ない例1の方が、通勤、通学はしやすいですね。
しかも価格は800万円安いのに、土地は広いです。
このことからも分かるように、『時間はさほど掛からないけど、そこそこ離れているので土地が安い場所』がベストです。
これが、“買い替えない”家をどこに買うかのポイントです。
また、どの地域にも特徴があります。
坂道の多い地域、平坦だけど駅より遠い地域。
将来も想像した上のライフスタイルに合った地域選びをして下さい。
通勤・通学からエリアを絞るのは最も一般的ですがほんの一例にすぎません。
マイホーム選びで一番重要となるのがエリア選びです。
後に変更をする可能性は十分にありますが「バス利用OKなのかNGなのか」から決めて下さい。
希望の路線+駅での物件価格を見てみて予算内ならOKですね。
予算をオーバーしてしまう場合は「バスOKなのか」「電車時間が長くなっても徒歩圏なのか」でを基準に候補をいくつか決めて下さい。
