第2話 「住宅ローンの事前審査のタイミングは?」

具体的な物件探しのお話の前に、重要なことなので住宅ローンにつきまして触れておきます。家を購入するお客様の多くは住宅ローンを利用されますが、住宅ローンの選び方または審査のタイミングなどはかなりバラツキがあるようです。

住宅ローンの選び方はお客様の好みや状況によって大きく左右されますのでひとまず置いておきまして、ここでは審査のタイミングに付きまして、お話をさせて頂きたいと思います。

答えから申しますとズバリ、家を探し始めた時に住宅ローンの事前審査を行っておくのがベストです。

これは、「気に入る家はいつ見つかるか分かりませんので、出来ることから始めておきましょう」 という事もあるのですが、一番の理由は、気に入った家を確実に出来るだけ値引きをしてもらって購入する為です。

どういう事か?・・・。

気に入った家が見つかれば契約前にまず購入の申込をする事となりますが、購入の申込を頂いた売主様にとってはお客様が必要な住宅ローンを組める方なのか否かは分かりません。

売主様はお客様が住宅ローンが組めなかった場合には、契約時にお預かりしている手付金を返金し白紙(お互いペナルティー無し)での解約をしなければなりません。
これは、買主様保護の制度ですので、必ず契約につく特約です。

買主様にとっては良い特約なのですが、売主様にとっては契約後約一ヶ月間住宅ローンの審査を待って、その後に住宅ローンが組めなかった為に、白紙での解約は避けたいところです。

そこで現在売主様は、契約前に住宅ローンの審査を済ませて頂く事を要望されるケースが多いです。
という事は、せっかく気に入った家が見つかったのに、契約前に住宅ローンの審査をしている間に、他のお客様に買われてしまうケースが想像できます。
しかもこのケースは私の経験上決して少なくありません。

気に入った家を時間と手間隙をかけてやっと見つけたのに、後から申し込んだ他のお客様に取られてしまうのは、絶対に避けたいところです。
しかも事前に準備出来たことなので、後悔に繋がります。
また、購入の申込をして価格交渉を致しますが、住宅ローンの審査が済んでいる方が売主様と致しましては、リスクがない分値引きもし易くなります。


従いまして住宅ローンの事前審査は、家を探し始めて家業者と物件を見に行く状態になりましたら、速やかに行って頂くことをお勧めいたします。


住宅ローンの事前審査はお客様が直接金融機関に出向いて頂いても出来ますし、仲介業者経由でも出来ます。
住宅ローンの審査はあくまでもお客様のものですので、事前審査を申し込んだ仲介業者と実際に依頼する仲介業者が、最終的に異なっても問題はございません。

住宅ローンの事前審査には個人情報が係わってきますので、依頼するか決まっていない仲介業者に頼む事に抵抗がある場合は、お客様が直接金融機関に出向むく方が良いでしょう。

事前審査の結果は書面(金融機関名の記入があればメモ紙程度でもOK)にて、保管しておいて下さい。

下記が住宅ローンの事前審査に必要なもの一覧です。

住宅ローンの事前審査に必要なもの一覧

会社員の方

1.直近の源泉徴収票(取得先はお勤め先)
2.住民税決定通知書(取得先はお勤め先)または課税証明書(取得先は区役所など)
3.健康保険証
4.運転免許証
5.住民票(後日でもOK)

会社役員・個人事業主の方

1.確定申告書(直近3期分)
2.決算書(直近3期分)
3.健康保険証
4.運転免許証
5.住民票(後日でもOK)

※住宅ローンの事前審査に必要な上記の資料が揃わなくても、物件を見に行くことはもちろん可能です。
物件を見に行く時に揃っていなくても近日中にそろえて頂ければ問題ありません。

ポイント:住宅ローンの事前審査は、購入の申込をするまでに済ませておくのがベスト!

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