第10話 「物件はなるべく多く見る

物件の資料を入手しその中に現地を見てみたい物件がありましたら、いよいよ、実際に物件を見に行きますが見に行く際は、
1)物件を探しているエリアの土地の価格の相場や、
2)建物のバリエーションなどを把握する為に、
物件はなるべく多く見て下さい。まずは現状を把握する事が大事です。

そして最終的には、”85~90%以上気に入る物件を見つける”コレが目標です。
ただ、漠然と片端から見るのではなく、『今日はこれを目的に見よう』 と言う具合に目的を決めて見に行きます。
実際にはこんな感じで見に行きます。


第1回目
まず家の種類(戸建やマンションなど)の希望が複数ある場合は予算に幅を持たせて買いたいエリアの物件を見る。


第2回目
買いたいエリアの買いたい価格帯の物件を絞って見る。


第3回目
希望価格・エリアの変更が無ければ、もう一度、第二回目と同じ条件で違う物件を見る。
気に入ったのが無ければ、新しい物件が出るまで根気よく待つ。


第4回目
新しい物件が出たらスグ見に行く。

以上の様に進めます。具体的に言いますと・・・。


第1回目
まず予算に縛られず、買いたいエリアの物件を見る。
既に、大体の予算は決まっていても、ひとまず予算の事を考えずに各価格帯ごとに、何件かずつ見て回りましょう。


例えば… 3000万円台・4000万円台・5000万円台という具合に 最終的に買うか、買わないか、買えるか、買えないかは別として、 まず現在のお家事情を知っておく事が大事です。
まず、全体を把握してから攻めるのです。何事も段取りが肝心です。

と言っても、一回(1日で数件)見れば充分です。

これは、全体の相場をつかむ為にする事で、余計な迷いを無くす効果もあります。
『へぇー・これくらいの価格だとこういうのが買えるんだぁ』 とか『やっぱり、ケチったらこんなもんかぁ』 という位の事が把握出来れば十分です。
もともとこの日は、買おうと思って行って無いわけですから、結構気楽に楽しめると思います。
そして家に帰ったら、予算の決め直しをしなくて良いか否かを話し合ってみて下さい。


第2回目以降
何回か見に行っているうちに、 相場も現実も大体分かって来ますので、気に入った“ゆとり”の家が見つかります。

もし、見つからない場合は、自分が探している家(物件)は実際に有るのか、無いのか、それとも有ってもおかしくは無いけど、タイミングの問題で今はないだけなのか?
不動産業者に聞いてこれを見極める事です。


ここで重要なのは”100%の物件はない!”です。

当たり前の話ですが、どうしても完璧な物件をどこまでも追い求めてしまいがちです。
別の言い方をすると、 どの家(物件)でも、
必ず “良いところ”、“悪いところ” が有るという事です。
“良いところ” とは ・・・、日当たりが良い ・駅から近い ・広い
“悪いところ” とは ・・・、日当たりが悪い ・駅から遠い ・道路が狭い などなど…。


従いまして、上手に家を見るには、必ずその家の “良いところ” “悪いところ” を、ハッキリと見極めるのがポイントです。
ただ漠然と雰囲気だけで見ていてはダメです。

もし、 “良いところ” “悪いところ” を見つけられなければ、一緒に行ってる不動産業者に聞いてみて下さい。
『なんでこの家はこの価格なの?』『良いところはどこ?悪いところはどこ?』 と。
良いところも、悪いところも有ってその価格になっているハズですから、単刀直入に聞いてみて下さい。


もし、それが答えられないような営業マンは 『知識』 という面でかなり頼りないという事になります。
営業マンの能力測定も兼ねて必ず聞いてみて下さい。

何度も言いますが“100%の物件はナイ!”です。
ですが、 他人にとっては80%だけど、自分にとって90%だったら良いって事になります。
85%~90%満足できる家だと思ったら、 その物件はハッキリ言って“買い”です。


一般的な人が80%だと思う物件は、80%の価格が付いているもんです。という事は・・・、
90%満足出来る物件を80%の価格で買える!
という事になります。ですから、 まずその物件の“良いところ”、“悪いところ”を見つける事が重要になってきます。
その悪いところが、自分にとって“悪いところ”でなければ良いわけです。


また、物件を見るときは比較をしながら見て下さい。
『価格が同じなら、さっきの物件よりこっちの物件の方が良いよね』 とか、『こんなに価格が高いのに、そんなに良くないからさっきの物件の方が安くて良いよね』 と言う具合に見ていってください。

実はこれが一番分かりやすいのです。

何件も見て行くと、だんだん忘れていく事もあります。
ですから、物件に順位を付けながら見ていって下さい。
価格もそんなに、バラバラではないはずですから『こっちより、そっちが良い』ってやっていけば、 わりと“カンタン”に順位はつけられます。

一緒に行っている不動産業者の話も聞きながら見ていけば、気付かない事なども、気付いて教えてくれますから、決して難しい事ではないです。

価格に対しても満足度が高く、しかも見た中では一番良い!これを、いかに上手に見つけるかに勝負はかかってきます。

不動産はどんな物件でも、必ずその価格には意味がありますので『良い物件は高く、悪い物件は安く』となっています。
反対に言いますと“掘り出しもの”、“お買い得商品” は基本的には無いです。

という事はつまり、何件(同じ価格帯、同じエリアで5件以上)見ても、気に入る物件が見つけられない場合は…“求めている物件はもっと上の価格にある!”と言う事になります。

ポイント:“100%の物件はない!”85~90%良いと思う物件を見つける!

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