【3】諸費用を計算する

中古マンション購入時には、物件購入価格以外にもさまざまな支払いが発生しますがこれをまとめて諸費用と呼んでいます。
諸費用は基本的に現金で支払う必要があるため、事前にどの程度かかるかを頭に入れて準備しておく必要があります。

ここからは、中古マンション購入時の諸費用についてお伝えします。


(1)諸費用の種類をチェック
中古マンションを購入する際にかかる諸費用には、税金、ローン関連費用、手数料などさまざまな種類があります。
具体的にどんな種類の諸費用がかかるのか、主なものをチェックしておきましょう。


【税金】
売買契約時・ローン契約時に納める「印紙税」土地、建物の所有権移転登記時に納める「登録免許税」入居後に納める「不動産取得税」「固定資産税」「都市計画税」などの国税・都道府県税がかかります。 売主が個人の場合、基本的に「消費税」は非課税となります。

課税事業者から購入する場合には消費税がかかりますが、この場合は物件価格に含まれる表示になっているのが一般的です。


【手数料】
不動産仲介会社に支払う「仲介手数料」
所有権移転登記の手続きを依頼する司法書士に支払う「登記代行手数料」などの手数料が発生します。


【ローン関連費用】
ローン契約時に保証として金融機関に支払う「ローン保証料」
※ローン保証料は現金で初めに払ってしまうか、ローンの金利を0.2%上乗せして払っていく方法が選択可能です。

金融機関に支払う「事務手数料」などの費用が必要になります。


【保険料】
通常はローン契約時に「火災保険料」「地震保険料」を保険会社に支払います。


(2)項目別の金額をチェック
中古マンションの場合、一般的には物件価格の5~10%程度が諸費用の合計金額の目安とされています。
具体的にそれぞれの項目でどの程度の金額がかかるのかを確認しましょう。


【税金】
印紙税
・売買契約書
1000万円超~5000万円以下:20,000円
5000万円超~1億円以下:50,000円
1億円超~5億円以下:60,000円


・住宅ローン契約書
金額や借り方により異なる。
1000万円超~5000万円以下:20,000円


・不動産取得税
固定資産税評価額×税率


・固定資産税・都市計画税清算金
その年の所有期間や物件の評価額によって算出


【手数料】
仲介手数料
購入価格の3%+6万円が上限

登記代行手数料
一般的に交通費など実費含め10~20万円程度


【ローン関連費用】
ローン保証料
35年間のローンを組んだ場合
一例)100万円あたり約20,600円 3,000万円借りた場合は、約618,000円

事務手数料
一般的に3~5万円


【保険料】
保険金額や年数により異なる物件価格1,800万円の場合、10年間で約15万円


(3)「仲介手数料」は無料にできる!?
中古マンションの場合は、購入時に仲介する不動産会社に仲介手数料を支払うのが一般的です。


ただし、最近では仲介物件であっても売主からのみ仲介手数料を受け取るなどの方法で仲介手数料を無料にするサービスを行う不動産会社も増えています。
こうした不動産会社を選ぶことで、仲介手数料を無料や値引きできる場合があることを覚えておきたいですね。

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